服を変えたぐらいで新しい自分になんてなれない – 生きる歯ごたえ

服を変えたぐらいで新しい自分になんてなれない

いきなり夢のないタイトルですみません。
元・服好きマキシマリストで一時はゴスロリバンギャだったり、
手製のコスプレ衣装をオタクに売っていたりしていたまりざわです。

先に断っておくと、アパレル産業を全否定するつもりはないです。
服は消耗品であり、一定数は作る必要がありますし、
冠婚葬祭などTPOによって使い分けるので生活必需品ですしね。

今回書きたいのは、
「服ごときで夢売り過ぎじゃね?」って話と、
「その服かわいい~」的会話が苦手でしょうがねえよって話です。

服の断捨離が進まないなら、考え方を変えてみる

元・マキシマリストの服好きとしては、非常に時間をかけて服を減らしてきたので、
断捨離のしにくさはすごく分かります。

手持ちの服全て記録を付けて重複してるアイテムから減らす、
1年以上着てないなら手放す、ときめかないなら手放す、など
いろいろと断捨離テクニックはありますが、

私が一番服を減らすのに役立ったと思えるのは
「服で新しい自分になれるという期待」を捨てたことです。

物が十分にあふれている時代に、企業がさらに消費者の物欲をかき立てるには、
「ストーリー」を付け夢見させて買わせようとしてくる。

中学・高校の制服も、学校では画一的な制服を着せて抑圧し、
私服は自分で選べるからコントロール欲を満たさせて買わせる。

大学生になってバイト代が入ればさらに買い、社会人になってさらに買う、
という依存性を助長するために一役買っているのではないかとすら思います。

私も中学・高校が一番服に執着していた時期で、
お小遣いやバイト代のメインの使い道は服でした。

集団生活に適応できない抑圧感がすごかったので、
ゴスロリという課金ジャンルを見つけてしまったのが沼でしたね。
服にメンタル救われた部分もあったけど、次から次に金が必要になります。
(せめて3割ぐらい精神科に使っときゃ早く発達障害の診断受けられたかもしれない)

今思うと立派に消費者として洗脳されたとも言える。
今時の若者は仮想通貨買って10代でFIREとか本当に金の使い方が賢い。

着ただけで成立してしまう依存性

プロのスタイリストやファッション系インフルエンサーから見ると、
本当は服を着ただけではコーデは成立せず、小物や髪型、メイクなど
全身を整えて初めて成立するものかもしれません。

ただ、素人だと服を着ただけで「何となく新しい私」が手に入ったような気がするのです。
その手軽さが依存性を生むのかと。

髪を切って、新しい髪型に合わせたスタイリングをするには練習が必要ですし、
メイクにしても肌に合う色やトレンドの質感などを考慮して
常にアップデートが必要になります。
塗れば落とし、また塗るの繰り返しで毎度の作業が必要です。

対して、服は多少メンテは必要でも物として完成しているので、
着るだけなのが楽なんですよね。

たまにいませんか?いつも違う服着ててたくさん持ってるんだろうけど、
テイストに統一感はなく、髪型やメイクはいつも同じ(もしくは何もしてない)で、
どう自分を見せたいのかこだわりが感じられない人。

こだわった結果がそうだったのかもしれないけど、
会話してみると特にファッションへのこだわりも出てこなかったりで、
なぜに服を大量に所有してるのか謎な人。

新しさへの依存性なのかなぁ、と思ってみたり。
処分できないからとりあえず持ってて、とりあえず着てるみたいな状態かもですね。

1ヶ月着回しコーデにストーリーは要るのか?

はい、女性向けファッション雑誌にあるあるの企画ですね。
毎日毎日何か新しい出来事や出会いがあって、このシチュエーションならこのコーデ!
みたいに洗脳されるアレです。

誰があんなん考えたんでしょうね?
あれで1ヶ月分の服買ってくれる客がいるとでも?

やたらキラキラフレーズが連発された意識高い系ライフが展開されていて
「クソワロス」以外の感想が出てこないんですよ。

学生時代は社会人になったら何がしか共感できるのであろうか?と思っていたものの、やっぱり1ミリも共感できずに30代半ばを迎えております。

あの小っちゃい文字で書かれているキラキラ女子ライフは
読まれているのか分からないですが、あれを書いてるライターの文字単価いくらなんでしょうね?

想像上のキラキラ女子ライフをおっさんが頑張って書いてる姿とか想像したら、その編集後記だけは読みたくなるものです。

キラキラ女子ライフとやらは、服が先導して持ってきてくれる訳じゃないですよ。
(その層の人たちに仲間と認知してもらいやすくなる効果はあるかもしれん)
ライフスタイルまで手に入りそうな錯覚を覚えるのは危険。

特に地方に住んでたら青山のカフェに犬連れて片手にコーヒーのシチュエーションが来ることはあるのか?

あと、服について雑誌を見てまで時間かけて悩んでいられるのは、
たぶん高年収ビジネスパーソンンではないような気がするんだ…。

言い方悪いけど、あまり年収の高くない層に憧れを抱かせて課金させては表面上のキラキラを装わせてるような気がする。
「夢を売る」と言えば美しいですがね。

ウシジマくん第一巻第一話の「若い女くん」を思い出します。
キラキラ女子ライフを実現するために、普通の会社員の女性が見栄張って高いランチや服や化粧品に散在して、金が足りないから闇金で借りて、借金返済のために風俗で副業するも会社にバレて居づらくなり退職し、風俗の同僚に薬物すすめられて依存症になりヤバい宗教にハマったところで話が終わるという救いようのなさ。

「女性はお金がかかって大変だよね~」
とか言ってる奴は社会構造を考えてみろ。

明確に自分の意志で収入の範囲内で散財できる女性など一握りで、
大半は広告や仲間内の常識でだらだらと課金させられ続けてるだけ。

そして課金額の割に、資産性がない金の使い方だから結局は消費。
もしくは継続してだらだら金が出ていく負債。

減ってきた食料品の補充感覚で服を買う

WEARやインスタで服のコーデ画像を検索することはあるものの、
ファッション雑誌というパッケージ商品を必要としなくなったら、
無駄な物欲も抑えられて非常に快適です!

SNSを検索する時って、全身買いしたい訳じゃなく、
手持ちの服に合わせて新しいアイテムを1つ取り入れてみたいなぁ、
って感覚の人が大半ではないでしょうか?

ECサイトやフリマアプリならもっとシビアに予算内で絞り込みますし、その上限を超えた服は眼中にない。

イメージとしては、献立は決めずに予算を決めてからスーパーに行き、
買える値段の商品を買い集めて家にある材料や調味料と組み合わせて何かしら食える食事を作る。みたいな感じ。手持ちと合わせる、が前提。

逆に、作りたい献立を決める→スーパーで該当する材料を買い集める(高かろうと何だろうと)
これが雑誌のコーデを参考に服を買う感じです。

モデルみたいな体型や、めちゃくちゃ頑張ってセットした髪型(風ですぐ崩れる)、ドヤった表情&無理なポージング、クソオシャなカフェ、などの装置がないと成立しない服はマジで要らんと最近は心底思っております。
だってそんなライフスタイルじゃないし。

こんな風に、減ってきた食料品の補充感覚で服を買うようになってからは、
1枚1枚に対する過剰な期待がなくなったので、非常に楽になりました。

今日、服買おうと思って買い物来たのに買わずに帰るのはもったいないし…
と無駄に欲しくもないセールになってただけの服買う失敗を昔やらかしてましたが、微妙な服買う方がもったいないわ!

私の今年買った服は1月~10月の現時点までで3枚。
夏用にTimber LandのメンズSサイズのきれいめの紺のハーフパンツ(持ってないアイテムの導入)
秋用にユニクロのライトグレーのウールのカーディガン(劣化したので買い替え)と、
アーバンリサーチの黒の長袖ワンピース(法事と兼用)
全部2nd STREETです。今年はこれで買い納め!

服の買い方で変わった点

選び方

服単体でおしゃれか?かっこいいか?は、あまり重視しなくなりました。
今、重視してるのはこんなところ

  • 手持ちの服と合わせやすいか?
  • 家で洗濯できるか?(洗濯機で洗えるのが理想だけど、手洗いも可)
  • シワになりにくいか?アイロンかけなくてもいいか?
  • 毛玉はできにくいか?(化繊100%のニットはなるべく避ける)
  • 汚れが目立たないか?汚れても洗いやすいか?
  • ボトムはなるべく濃い色(生理で汚れる場合があるから)
  • ビジューや金属など劣化・紛失しやすいパーツが付いていないこと
  • 数回の洗濯で形が崩れそうにないか?

服に限らず保有するだけで、管理コストがかかる物は「負債」だと思うことにしています。
二次流通目的で売却した時に利益が出る「資産」にならずとも、
なるべく維持・管理にコストがかからないことが重要。

「負債」と感じて保有をやめた代表格はヒールのあるパンプスと着物

ヒールのあるパンプスは、長時間歩けないから交通費がかかる、ストッキングが破れる、足ボロボロになるから絆創膏必須、就活や仕事で長時間歩くなら血まみれなので鎮痛剤まで持ち歩いて、家に帰ったらふくらはぎの筋肉痛で眠れない。地獄でした。

着物は本体自体は母から譲り受けたものや、古着で買ったものでしたが、着物着るのに大量の付属品が必要になるんですよね。

「古い着物を大事に着る=エコ」みたいな観点で語られがちな側面はありますが、付属品や消耗品である足袋、クリーニング代、保管場所など全体的なコストと手間がかかるので手放しました。

服を選ぶ基準が変わってから、レディスの服売り場をちょっと引いた眼で眺めてると、
実に劣化が目立ちやすい素材や縫製の服が多いですよね。

すぐに買い替えさせるためだろうけど。売れればいいのか?
値段に関係なく、コスパ悪り~と思ってる。
(それが好きで着る人にとやかく言うつもりはないですが)

なぜか若い頃は、同じ値段で装飾過多な服と、シンプルな服があったら、
装飾過多な服の方を選びがちでした。なんか得した気分になるから笑
実際は個性的で使いづらいんですけどね。
で、手持ちの服に合わなくて合わせるためにまた服を買うスパイラルで収納パンパンでした。

完全なる部屋着、カジュアルな普段着、個性的な外出着、オフィスカジュアル、フォーマル、とジャンル別に、かつ季節毎に服を揃えていたらそうなります。

縫製工場でバイトしてた身から言わせてもらうと、
無駄な装飾ってそのためだけに通常と工程を変えないといけないし、
やたら細かいパーツをミシンで流れ作業で縫い付けていかないといけないのですが、
作業中の気持ちは「虚無」でした。

これ意味あんの?って思ってた。
効率悪いし時間かかるし、デザイナーが絵に描いた餅の「かわいい」「おしゃれ」だけでどんだけの労働力がかかることか…。

1点物のオートクチュールなら工芸品みたいにやればいいけどさ、
量産型の服には、あってもなくてもいい装飾は要らんだろと。

未来はARやメタバース空間のNFT化された服で装飾過多を楽しんで頂きたい。
リアルはユニクロのTシャツだけど、他人からはコテコテに装飾されたドレスとかに見えてたらそれでいいよね?

服を買うタイミング

セールだから、安いから、たまたま通勤帰りに駅ビルで気になったから、デートだから、旅行に着て行くから、クリスマスだから

はい。もうそういう理由では買いません。

端的に、ヘビロテしたアイテムが劣化した場合の買い替え。
それ以外だと、ワードローブに不足があると感じて追加する時。それぐらいです。
同じ用途や目的(同じ素材、同じ防寒レベルで色違いとか)で被る服は買わない。

何かとイベントごとに合わせて新調したくなる気分は分からんでもないですが、
それなら普段着からお気に入り着れば良くない?

二軍を普段着にして、一軍を新たに買わなきゃって思い込まされるのってなんかしんどくないですか。

なるべく二次流通で買う

アパレル販売員のバイトしてた時期もあったので、
売れない服ってどう接客頑張っても売れないのは実感としてすごく分かります。

それをノルマやら自腹で買わせたりするんですよね。
新作が納品された日に、なんか分かるんですよ「こりゃ売れないな…」って。
接客しながら、またしても「虚無」です。

元々服が好きで、自分で作ったりしてたぐらいですが、
大量生産・大量廃棄されるのを身近に見てからは冷めました。

古着大量にあるんだから、新しい服の生産量はある程度規制かけてもいいのではないでしょうか?
リサイクル素材にこだわるのもいいですが、作る量を減らした方が手っ取り早いのでは。
(zozo SUITSでファストファッションもオーダーの時代が来るかと期待しましたが、そうでもないですね)

最新の流行にはあまりこだわりはないので、欲しい服がざっくり決まったらまずは二次流通で探します。
試着しなくてもサイズ感が気になりにくいカットソーやTシャツなら、メルカリで探します。

実店舗で2探すならnd STREET やOFF HOUSEなどのリサイクルショップを探すことが多いです。
私は肩幅広めなのでメンズのSサイズが意外と掘り出し物があってじっくり見てます。メンズの方が全体的にレディスより耐久性が高い作りをしていますしね。

学生時代はお金なくて古着買ってたのもあり、まさか社会人になってまで単価2500円ぐらいでリサイクルショップで服買ってるとは思いもしなかったです。

だけど満足感は値段でも新品であることでもないな、と今となっては思います。
その時の経済状況や価値観による優先度の高い物にお金をかけたいから。

ぶっちゃけ2500円あったら仮想通貨買いたいもん。
資産性のあるものを買いたい。

「その服かわいい~」的会話が苦手

服好きな元同僚の話

フリーター時代のバイト先に、すごく服好きでおしゃれな同僚がいました。
いつも職場の人達から「今日もおしゃれだね~」「どこで買ったの?」と服ネタで話かけられていました。
髪型やカラーもよく変えていたように思います。

その人は性格的にはおとなしめで、あまり自分から人に話しかけるタイプではありません。
もしかして、服や髪型きっかけで話しかけられやすいようにしているのかなぁ?と思ったりもしました。
話しかけるのは苦手だけど話しかけられたい人っているじゃないですか。
会話のきっかけとして使いやすいネタなのかもですよね。
(話すの自体苦手な私には超絶めんどくせぇってなるが)

人を何か褒めてから会話に入るのがマナーと思っている人も世間にはいるだろうし、自分がそうされたら嬉しいから他人にもそうしてる人もいるとは思います。

そこまで他人を見てないし、服装に関してコメント求めてないしこだわってもない私からすると実はけっこう違和感のある会話の始め方なんですよ。
「そこまで見てんの!?怖っ」てなることもないこともないです。

だから、服きっかけの会話って万人受けするとあんま思わない方がいいです。
それが通じるノリの人とは毎回そういう会話すればいいと思うけど。

特にミニマリストや服にこだわりない人は
「は?今更服にこだわってねーけど?」と思われる確率高いです。(私は思ってます)

他人の服は意外と覚えてない

これは人によると思うんですが…
私の場合本当に覚えてなくて、仮に職場の人が1週間同じ服着てても覚えてないレベルです。
前日すら分からない。
「Aさんは大体ふわっとしたシルエットの服装をしており、Bさんはシュッとしてる」
程度の認識しかできません!すまん

顔見知りが髪型変えても前回の状態が思い出せないので、
「髪切った?」って聞けないあるあるです。

よく男性は女性の細かいところに気付けないとモテないとか言われますが、
女性の私でも他人をそこまで見てないですよ。

だから何だよって話かもしれませんが、毎日違うテイストのコーデにこだわらなければならない!そのために課金せねば!
と自分にむち打ってる人はそこまでせんでええよ、という話です。

服にこだわらなくなって、自分へのこだわりや期待が減った

人生を変える奇跡の1着があってもいいですが、それは何枚も要らないですよね。

「新しい私」というものがあるとしたら、それは消費からは生まれません。
「生産」や「投資」、「生活習慣の変化」などから生まれると考えています。

  • 変身願望を外見に求める
  • コントロール欲を消費で発散させられる(しかも自己実現っぽく思い込まされる)
  • 服を介して承認欲求を満たすコミュニケーションを取る

これらが習慣化すると、マジでカモられます。カモられてる自覚なく。

みなさんが、必要な物を、必要な時に、必要な量、妥当な価格で買う消費習慣を手に入れて、少しでも物の管理や気持ちが楽になることを願っています。

marizawa

人生に飽きっぽくて、生きる歯ごたえを探しながら生きてます。 少ない労働と少ない消費で生き延びつつ、FIRE目指して準備中。 副業歴はブログ3回ほど挫折、DIYのYouTubeチャンネル開設(更新少ないけど継続中)、今4度目のブログ。 投資歴はFX1年ほど(休止中)、積立NISAと積立仮想通貨1年目。 発達障害(ASD)傾向ありのうつ病 【Twitter】@85_tae 【YouTube】https://www.youtube.com/channel/UC27zMz4qKnEprx8ohPzVpGg?view_as=subscriber

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