陰キャが陽キャと付き合って半年で別れた話 – 生きる歯ごたえ

陰キャが陽キャと付き合って半年で別れた話

陰キャのみなさま、「リア充爆発しろ」と愚痴る割に、
人生で1度は陽キャと付き合ってみたいと内心思っていたりしませんか?

地味な陰キャ女子とリア充陽キャ男子のラブストーリーなんざ粗製濫造されていますもの。
それゆえ、マッチングアプリで陽キャっぽい人を眺めては、ちょっと憧れてたりしてませんか?

そんなこじらせ陰キャ女子なあなたへ
彼氏いない歴=年齢のコミュ障陰キャだった20代前半の私が
まかり間違ってリア充陽キャと付き合って、
半年で別れた苦い思い出を語りたいと思います。

先に言っておきますが、陰キャと陽キャが付き合うべきではない。付き合ったら破綻する。
そんな脅しをするつもりは毛頭ございません。
あくまでも、私個人の体験ですので。
片思いしているお相手が陽キャだからって諦める必要なんてないのでお気になさらず。

逆に陽キャの人で、お付き合いしている相手がなんか陰キャっぽい、
内向性が予想以上に強くて、お付き合いが上手くいかないかもしれない…
友達に紹介したり、パーティに連れて行くと不機嫌になるのはなんで?

なんて心配になってるなら、これを読むと
陰キャのメンタリティが若干分かるかもしれません。

クソ田舎陰キャ→港区系陰キャに進化

Photo by Louie Martinez on Unsplash

新卒で採用された会社は、港区にあった。
クソ田舎の陰キャは港区系陰キャに進化した。

実家のある地元にも、大学のある地方にも残りたくない一心で
東京の会社受けまくったら1社だけ受かった中小企業。
営業はやりたくなかったが、時代はリーマンショック直後の就職難。
選んでなどいられない。やる気は当然なかった。

北川景子と佐々木希どっちが好き?なんて会話が飛び交っていた2009年
セミロングの髪にデジパかけてリズリサとか着て毎日ヒール履いてた。

オフィスビルの1階にはスタバがあって、首からセキュリティカードをぶら下げ、
同僚と休憩時間にコーヒーを買いに行く。
「東京で社会人をやっている私」に酔っていた。

過剰適応で疲弊していただけだが、一生懸命な新人っぽさが受けたのか、
同期の中では1番早く新規契約が取れたり、
展示会での名刺交換の獲得枚数が1番多かった。

我慢すれば「何者か」になれるかもしれないと、淡い期待を抱いていた。

とはいえ、内心いつもビクビクしてした。
極度の内向性と反社会性が露わになれば営業としては使い物にならない。
いつクビになるんだろう?

「新人だから」でミスや挙動不審が許されるのも半年が賞味期限かな。
別の職種に希望出して異動出来るほど、大きな会社じゃないし、
営業で結果出せないなら、辞めるしかないんだろうな。

陰キャが陰キャとして就活できるのが最高だよねって話はこちら
陰キャ採用

リア充陽キャの彼氏ができた

MARCH出身、学生時代に起業経験あり、仕事も成績優秀、休日は同僚とフットサル、趣味DJ

なんなん?その鉄板みたいな陽キャパターンてな先輩がいた。
入社直後は、完全に「あっち側の人」として距離を取って接していた。

ところが、諸事情あって私のメンタルが会社で爆発してしまい
周りの人たちが腫物に触るような扱いをしていた日に、そのリア充陽キャな先輩に話を聞いてもらうというベタな展開となってしまった。

だいぶ失礼極まりないメンヘラ丸出しの後輩女子の話を聞こうなど、
ヤリ目以外の何物でもないと思うが、意外と真面目に聞いてくれた。

それで、プライベートでも時々話を聞いてもらううちに、
メンター的な存在となり、告白されて付き合う流れとなった。

「ちゃんと話せる相手ができて嬉しい」
付き合いたての頃は、彼は嬉しそうに私に言っていた。
徹夜でとりとめもない抽象的な会話をしていた。

いわゆる「カップルの会話」は私の引き出しにないので、
頭の中でしていた会話に相手ができたみたいな感覚だった。
嬉しかった。
彼は私という人間と話していたのだと思うが、
私はどこまでも脳内で話していただけなのかもしれない。

それでも、モテる人ってのはカップルにありがちな会話の
自動処理続きの人生かもしれないので、珍しかったのだろう。
外面港区女子もどきの珍獣みたいなもの。

詳細は伏せるが、彼はとある治安の悪い地方の出身ゆえ、
エリート家系の割に、素行には治安の悪い面が若干見受けられた。
そんなメンヘラ属性でお互いに惹かれ合ってしまったのかもしれない。
共依存とも言える。

ついでに言っておくと、大学時代に非処女になっていたので、
陰キャ処女ゆえに頭お花畑というより、
クソ田舎から港区に進出して頭お花畑だったんだと思う。

文化の違い

陰キャ文化と陽キャ文化の間にはウォールマリアより高い壁があると認識しておこう。
勘違いや相手の文化をリスペクトしない矯正は、関係の破綻をもたらす。
破綻していなくても、ストレスで無理が生じている可能性がある。

スーザン・ケイン著「内向的人間のすごい力」でも内向性と外向性のカップルの問題が書かれているように、国や人種が違っても、共通の問題なのだ。
「エミリーとグレッグのカップル」の事例そのまんまだし。

知らない人のお誕生日パーティーに連れて行かれて泣く

楠本まき著「致死量ドーリス」の中で、
「 知らない人のおたんじょう会なんて身内の葬式より退屈だわ 」
という、まさに陰キャの心の叫びここに極まれりな台詞がある。

まさに、これと同じ状況が起こってしまったのだ。

ある日、彼の知り合い3人と飲みに行くことになった。
3人以上の会話でもいっぱいいっぱいなのに、5人である。オワタ\(^o^)/

3人とも私とは全く関連がないし、1次会で終わりだろうと、
そこそこ2時間ぐらいはギリ人間のふりをして頑張ったのだ。

会話にも参加し、挙動不審にならないように、暴言も吐かないように。
お開きになりそうな雰囲気で、やっと帰れる…と安堵した時
誰かが言った「○○さん今日誕生日だから誕生日パーティーやってるんだって!」

タクシーで青山のクラブまで強制連行された。
当然、○○さんとやらも私は知らん。
さながらコミュ障を晒しものにされるドナドナ

Photo by Richard Barnard on Unsplash

青山のクソおしゃな空間で繰り広げられる
内輪ノリ 内輪ノリ 内輪ノリ 内輪ノリ 内輪ノリ 内輪ノリ 内輪ノリ 内輪ノリ

なあ?休みの日に2時間耐えに耐えて人間のふりしたんだが、
まだ茶番やらせんのか?
知らん奴に囲まれて、テーブル座らされて、酒飲んで、知らん奴と喋れてか?
その場で何の前提知識もなく喋るてなんの曲芸だ?
せめて爆音でスタンディングなら良かったのに!!!

クソが。いい加減にしろ。
カクテルパーティー効果なんか定型発達者の脳のバグだ。
誰が何言っとるかも聞き取れん。
うるさい。うるさい。うるさい。 うるさい。 うるさい。

学校で休み時間のうるささに耐えかねた時と同じようにトイレに逃げ込んで泣いた。
何で学校卒業してまでうるさい人間に囲まれて、
上手いことコミュニケーション取るふりせんといかんのだ。嘘をつかせるな。
何の興味も接点もない人間と。全部同じような人間と。ただの人間の群れと。

人間をやめたい。

人と喋ることとは、何の興味もない人間に対して、興味のあるふりをする
嘘つきな行為だから、それをやる自分に対して反吐が出る。

彼が心配してトイレに探しに来た。
お酒で気分が悪くなったことにして、一緒にタクシーで帰った。
たぶん一人でも帰った。

タクシーの中で「もう二度と行かない。疲れた。早く家に帰って愛のむき出しのDVDが見たい。」と泣いた。

彼は怒らなかったが、私の内向性が予想以上のものだと内心引いていただろう。
いい年した大人が、社交辞令も言えないのかと。
顔の広い人だったから、どこにでも連れて行けるトロフィー彼女が欲しかったよね?

ごめんね。私はそっち側の人間じゃないよ。
というか、人間じゃないよ。

なんでいつも主語が「私」なの?

メンがヘラっていた時だったのか、常にそうだったのか、
ある日突然彼から指摘された。

一瞬何を言われたのか分からず、一人称が「僕」なら良かったのか?
と勘違いしそうになったが、そこじゃない。

視野狭窄、内向性が強い、他者に意識が向いていない、つまらない
そんなところだろう。

そりゃそうだ。脳内の会話に相手が出来たと思ってるんだから。

カップルを普段観察してないし、恋愛ドラマも漫画も映画も大して熱心に見なかったもんだから比較対象がないのですが、彼には非人間的な対応に見えていたのかもしれない。

それから、第三者の噂話って何の意味があんの?って長年思って生きていたわけですが、
「私は他者に興味・関心があります」
「自分のことしか考えてないメンヘラではありません」
とアピールするためにあるようだ。へえ~

本当は俺のことなんか好きじゃないよね?

喧嘩中でも、愚痴っていた状況でもない時に、いきなり言われた。
要は自閉気質のパートナーと持つ者が陥ると言われる
「カサンドラ症候群」的な状態に彼は陥っていたのかもしれない。

だが、私は気付かないのだ。
日々「死にてぇ」「会社辞めてぇ」の方が強いのだから。
常に生きるだけでいっぱいいっぱいだ。
そんな自閉女子にとって、「男を立てる」「癒し要因としてかわいく振舞う」
などマルチタスクなことはできん。

男は弱さを吐くなって意味じゃなく、
姿形として女として生きる生物が自動的に癒しを与えてくれるとは思うな。
癒しを与えるふるまいってのは、極めて外交的な行為だ。
もしくは、自分に危害を加えられないための護身。

体積はこじんまりとしていて、やわらかくて、脅威を感じない存在かもしれないが
静かに精神崩壊している場合だってあると知っておいてほしい。

ASD女性の世間的な認知がまだ薄いからなのかもしれない、
と考えるとガンガンASD女性から見えてる世の中を発信していきたい所存。

終わりはあっけなく訪れた

Photo by Khara Woods on Unsplash

仕事のできなさでも詰んでいた

合わない営業の仕事を続け、自分の無能っぷりに心底絶望していた。

完璧主義で適当に済ませるべき資料作成に何日もかかる。
訪問の準備が終わらなくて自宅に仕事を持ち帰る。休日出勤する。
口頭での指示が把握できなくなり、メモが取れなくなる。
クライアントにもデザイナーにも怒られる日々。
電話がこわい。

入社半年で既に鬱病を発症していたと思う。
辞める前の数ヶ月はマトモな記憶がない。

彼と会う回数も減り、電話やメールも仕事の愚痴ばかりになっていた。

休憩時間には、スタバではなく非常階段で地上を眺めるようになった。
飛ぶ人がいると噂の電通もすぐ近くだ。

失踪する人っているんだね

彼はある日失踪した。
「引っ越しするからしばらく会えない」
ガラケーにメールが届き、そのまま姿を消した。
それから会っていない。存在しているかも知らない。

起業するとか言って会社も辞めてしまったし、新しい住所も知らない。
教えてしまったら、私が無敵の人になって刺されるかもしれないと危惧したのだろうか。

起業しようとする20代の若者と、非常階段で死を望むメンヘラ
続くわけがなかった。
厳しいことを言うようだが、私が逆の立場なら、躊躇なく損切りしたに違いない。

万一、今後東京で遭遇してもたぶん気づきもせんよ。
このブログ読んで気付いても連絡すんなよ。
心中しなくてよかったです。
あなたが思うより健康です。

いつか王子様が?

クソみたいに港区で働き、港区で遊び、港区で散った
似合わない街、似合わない相手、似合わない自分

年食ってまでキラキラした夢を見続けるより
若いうちに失敗してよかった。
無理なもんは無理。

いつかは王子様が現れて、地味な私をキラキラした世界に連れて行ってくれる?

そこは私たちが嫌悪していた、スクールカースト上位層が大人になった集団。
あのコミュニケーションスタイルで回ってるよ。

そこはあなたにとって、夢の世界ですか?地獄ですか?

20代前半のメンヘラな自分をぶん殴りたい

今にして振りかえると、あの頃の恋愛は「依存」それに尽きる。

内向的で他人に心底興味がないくせに、誰かに依存したい一心で、
若さという外面に寄ってきた男の人生の一時期を無駄に過ごさせた。

「好き」だの「愛してる」だのは、
私にとっては「依存させろ」「承認しろ」と同義だった。


本心が「心中しよう」だったこともある。
クソメンヘラの典型だ。

余談だが、発達障害者は見てくれが良く生まれついてしまう傾向があるらしい。
知り合い、当事者会で見かけた人、障害名を公開しているYouTuberなどもその傾向は見て取れる。

反感を買う言い方に聞こえるかもしれないが、
ルッキズムや、女性の若さは価値が高いとされる日本社会において、
ある意味外見は詰む要素ともなる。

勘違いされる、無駄にガッカリされるのだ。
期待を持たせようと用意周到に罠を仕掛けた訳でもないのに。

陽キャが「あっちの世界」に連れて行こうとしてしまう。
そして過剰適応で消耗して逃げ出す。関係性をリセットする。

陰キャの世界からも、「あっちの世界の人」と認識されて
実際はどこ行ってもアウェーなだけ。
外見をハナにかけてイケメンと付き合ってる協調性低くてプライド高いクソメンヘラ、に見えてる。

Photo by Anthony Tran on Unsplash

そして行き場のない外見的価値は、金に換算される。
新宿、渋谷、池袋、表参道
スカウトはメンヘラの若い女を目ざとく見抜いて声をかける。
「何者かになりたい」そんな焦りは性産業に吸収される。

性産業の過酷さを表面だけでも知っていれば、断れるんだけど(実際断ってきた)
誘われたら断れない、こんな私でも役に立てるって承認欲求くすぐられるタイプの女性はせめて
「闇金ウシジマくん」「新宿スワン」「東京貧困女子」「最貧困女子」
課題図書として読むことをおすすめします。

性産業およびその周辺の裏社会で、いかに女性がモノとして扱われるかがよく分かるので。
(「新宿スワン」のにゃんきんハウスの話はトラウマだ…。ガチの奴隷)
そこまでのリスクを把握した上で、売るのであれば私は止めません。

陰キャらしい外見を心がけていれば、このような面倒は味わわなくて済んだのだろうか。
しかし陰キャもおしゃれしたい年頃ってのがあったのだ。

では、陰キャ男性は恋愛対象だったのか?

黒髪ピピピさんと私は同年代で、同時期に東京をさまよっていた身である。
なんなら精神科ですれ違っていてもおかしくない。

心の病と孤独と東京。金も女も希望もなし。10年の底辺暮らしを語る。

この動画を見て、東京で暮らす精神障害のある地方出身者の孤独や痛みに共感しそうになって
一瞬フリーズした。
当時の心の狭さを棚に上げて、何を表面的な共感を語ろうとしたのか?
ゴミムシは私だ。

私は陰キャ男性を同族嫌悪よろしく嫌っていた。
私はそっち側の人間ではないと見下していた。
同じ痛みを直視したくなかった。
キラキラした側の人間でありたかった。
港区女子でありたかった。
港区女子になりきれなかった。
まさに人間のクズである。

その頃、同年代の「弱者男性」と出会ったとして、
大学時代の卒論の研究対象だった「ホームレス」と同様に見なしただろう。
貧困問題として興味の対象ではあるが、決して恋愛対象ではなかった。
「大変ですねー。」で終わり。
それぐらい、当時は心が狭かった。

女性の場合は上昇婚、男性の場合は資本主義社会を生き抜いた褒章としてのトロフィーワイフ
そんな恋愛観・結婚観をメディアに刷り込まれているから、息苦しいのではないか。

投資を始めてからは、金は自前で調達するので、
お金目的のパートナー選びっていつの時代ですか?
お金で相手を従わせるっていつの時代ですか?
てなメンタルを獲得した訳だけど、
世の中的にどれだけ最新のガジェットを使ってても恋愛観・結婚観が古い人っているよね!

弱者と弱者がマウントし合わずに気楽にマッチングできる仕組みがあるとハッピーなのかもしれないなあ、と30過ぎてからは思うのでした。

marizawa

人生に飽きっぽくて、生きる歯ごたえを探しながら生きてます。 少ない労働と少ない消費で生き延びる 投資歴はFX1年ほど、積立NISAと積立仮想通貨1年目。 うつ病歴10年×発達障害(ASD)傾向あり 【Twitter】@85_tae 【YouTube】https://www.youtube.com/channel/UC27zMz4qKnEprx8ohPzVpGg?view_as=subscriber

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2件のフィードバック

  1. 2021年10月22日

    […] くすぶっていた頃の恋愛の失敗談はこちら陰キャが陽キャと付き合って半年で別れた話 […]

  2. 2021年10月23日

    […] 若気の至りで、陰キャのくせに陽キャと付き合って消耗した話はこちら陰キャが陽キャと付き合って半年で別れた話 […]