投資初心者がFXに手を出して得たもの・失ったもの – 生きる歯ごたえ

投資初心者がFXに手を出して得たもの・失ったもの

みなさんは、初めての投資は何から始めましたか?
何から始めてみたいと思いますか?
最近だとiDeCoやつみたてNISAって方も多いのではないでしょうか。

現在の資金力、投資や勉強にかけられる時間、向いている性格など
複数の要因によって選ぶ必要がありますね。

初めての投資にFXを選んだ理由

私は、FXから始めました。理由は資金が少なかったからです。

多くの投資初心者を対象とした、「低リスクな資産運用」を解説した書籍の多くで、FXが推奨されているものは見かけません。
FXはお金持ちギャンブル的にやるもの、というイメージがあるかもしれませんね。

しかし、庶民にとって最大のメリットは少額でも始められる点にあります。
株のように数十万円の元手は必要なく、国内口座でも10万円ちょっとあれば始められます。
海外口座だと入金ボーナスなども利用して5000円程度から始められたり。

そして、平日は24時間いつでも自分の決めたタイミングで決済ができることが、
私にとって非常に大きな決め手となりました。
大事な大事なお金を、投資信託のように金融機関に預けて見知らぬ他人(ファンドマネージャー)に運用してもらうより、自分で決められる投資がしたかったんです。また、トレードはアスペルガー傾向のある人の方が勝てる、と何かの書籍で読んで
確かに自分で作ったルールを守るのは得意だし、向いてるかもしれない。

また、いわゆる「普通の人」に対する自分の優位性を証明したい!
という自己顕示欲があったのも事実です。
(FXの勉強を進めると、自己顕示欲はトレードで邪魔になることを後に知りますが)

1年間のトレード成績は、マイナスでした

最初は1000通貨単位の口座に15万円だけ入金し、半年ほどトレードを続けて、
月間トータルプラスが出てから1万通貨単位の口座を開設しました。(現在、休止中)

1,000通貨単位の口座の約定履歴はこちらです。我ながらショボいですね…。
決済損益合計-8,393円。
1万通貨単位の口座は-3,000ぐらいだったので、合計-11,393円ぐらい。

初心者が始めて1年程度で結果出たと思うな!
と先輩トレーダーさんからは怒られそうですが、まだ、諦めた訳ではないです。

「最重要は資金力」
この考えに基づいて、資金貯めてから出直しますので。

FXで得たもの

トレーダーの思考

身近にトレーダーがいるならまだしも、そうそう出会わないですよね。
それが書籍、ブログ、YouTube、SNSなどで毎日トレーダーの思考を見まくっていたら、いつの間にかなじんでました。
多数派と同じような思考では生き残れない、「人の行く裏に道あり花の山」的な思想に本当にハマったんですよね。
ルールは自分で作れ、そしてそれを適当に曲げるな、とか。徹底した自己責任の世界。

多数派に馴染めずに生きづらさを抱えてきた人は、実際にトレードやるかは別として、
トレーダーの思考を知るとちょっと生きやすくなるかもしれません。

マーク・ダグラスの名著「ゾーン」は生きづらさを抱えた人にも読んでほしい。
「癒されなかった否定された衝撃」の概念を知るだけでも、十分に価値のある一冊です。
社会に適応するために、みんな無理して生きてるんですよ。
それがトレードでは邪魔になってしまう見解が述べられています。

恐怖心のコントロール

私はかなり臆病者で優柔不断です。
何かを決める際は最終的には自分で決めることが多いですが、かなり時間がかかります。
途中で疲れて考えるのをやめてしまうことも。
決断してその結果失敗するのが怖い、だから先延ばしにすることが何度もありました。

でもそれはFXにおいてはトレードに参加しないことを意味します。
怖いと思うならリスクをコントロールして臨む。リスクを許容できないならやらない。
この習慣が付いたことは臆病で優柔不断だった私にとって大きな収穫でした。

どれだけ悩んで決めたことでも、失敗する時は失敗する現実

時間をかけて悩んで決めたことと、直感ですぐ決めたこと、
みなさんはどちらが価値が高いと思いますか?また、成功すると思いますか?

FXにおいては、少なくとも悩むような相場は難易度が高いのであえて手を出すな。という考え方が一般的です。めちゃくちゃ悩んで決めたことでも失敗する時は失敗するんです。
一方、あまり難しく考えなくてもイケると思う相場はその人が得意なパターンなことが多いので、成功する確率は上がります。(連勝して自信過剰になっている時は失敗しやすいですが)

多くのインジケーターを見て、先輩トレーダーの考えをひとつひとつ思い出して、悩んで悩んで決断する頃には、もうタイミングを逃してるなんてしょっちゅうありました。
結局、悩まないと決められないのは準備不足でしかなかったんです。

それに気づいてからは、トレード以外でも悩んで決めたことにこだわったり、自分に期待しすぎなくなりました。
「どうせ失敗するし、運が良ければ成功する」ぐらいに気楽に構えていられるようになりましたね。

行動経済学

恥ずかしながら、FXを始めて投資本を読むまで行動経済学という学問があることすら知りませんでした。
ざっくり言うと、人間はそんなに合理的に行動できない、ってことを明らかにした学問です。
それがトレードにおける自分の不合理な考え方の癖や、大衆心理を理解するのに必須なんですね。

行動経済学の名著ダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー」
副題は「あなたの意思はどのように決まるのか?」だけに、トレード本でもよく引用されています。
人は自由意思で決定していると思っているつもりでも、脳の電気信号や外部環境の影響を大きく受けます。
速い思考と遅い思考、認知の錯覚、後知恵バイアス、プロスペクト理論、などなど上下巻で内容がかなり濃いので読むのに時間がかかりますが、近年読んだ本の中では最も面白かったです。
トレードしない人も、人間とは何か?考えるのが好きな人はめちゃくちゃハマる1冊です。

FXで失ったもの

勤労意欲

正直、資金より失った感強いです。
元々そんなに働くの好きじゃないんですが、余計にやる気なくしました。
自分の頑張りとか年齢とか勤続年数とか一切関係なく、一瞬でお金は増えたり減ったりする。
相場環境と自分のポジションを持ったタイミングに左右されるだけ。

資本主義ってお金でお金を増やす人が儲かって、使われる側、カモられる側に固定化されてしまったら、簡単には抜け出せないように出来ている。
勤労は美徳のように思い込まされて。

もちろん、全ての労働が無意味だと言うつもりはないです。
ただ私の場合、そもそも人と働くのが根本的に苦手ですし、低収入で、体力ないのに体力と時間だけが削がれていく労働がきつい。

資金

トレード成績で書いたように、損失合計 -11,393円 。
退場は1回もしていないし、この程度で収められたのは無難だったかな。

そもそもの資金が少ない状態で始めて、1年で増やせてもいないので、少額ハイレバの誘惑でトレード自体がつらくなってしまったために、今はお金を貯めるために休んでいます。

時間

平日は仕事終わってから寝るまではチャートの値動きを見ている時間。
土日は平日のトレードの振り返りと検証、本やブログ、YouTubeでの学習。
ほとんど、自由な時間はほとんどありませんでした。
家事も最小限にするためにベースブレッドの定期購入始めたのもFXのためです。

それでも1年程度で習得できるような簡単な技術ではなかったです。
時給0円どころか、損失出るのでマイナスの時間です。
それに耐えられるかどうかが、続けられる人とやめてしまう人の分かれ道。

トータルで見てプラスだったか?マイナスだったか?(資金面以外)

これは圧倒的にプラスの方が大きいです。
大げさに言ってしまえば、人生が変わった、価値観が変わったと言えるから。
年内に仮想通貨の積立を開始予定ですが、
おそらくFXやってなかったら、少額であっても仮想通貨には手を出さないでしょう。

FXのデイトレ(16~18時台のポンド系含む)のお陰で、
ボラの大きいチャートはある程度見慣れました。
積立ならチャート見てトレードするより気が楽なのも想像に難くないです。

最初からFXやるのも悪くないけど、注意は必要

1年間、毎月30~100回ほどトレードして、土日も検証や学習して思うのは、
ある程度お金と時間と思考に余裕がないとFXを続けるのは難しいです。
さらに、勝ち続けるのはもっともっと難しい。
(普通に働いてもお金と時間と思考に余裕のある生活ができないから、
効率よくお金増やすためにFXやりたい訳で、
矛盾しているようですが、実際そうなのです…。)

こんなタイプはやらない方がいいかも

  • 楽して稼ぎたい人
  • ギャンブル思考が強い人
  • 資金が少なすぎる人(人によるけど50万円未満だとハイレバの誘惑に打ち勝つのが大変)
  • 素直すぎる人(FX系インフルエンサーの言うことは半分流す程度に距離を取ろう)
  • 自分で決断できない人(トレードルール作りができない、情報商材や自動売買の業者にカモられる)
  • 決断力が鈍るほど仕事や学業で疲れ切っている人
  • 眼精疲労が限界の人(学習期間の3年ほどはチャートと検証ツール見まくるので)
  • 自分に自信がありすぎる人(間違いを認められなくて損切りできない)
  • 我慢は美徳だと思ってる人(リスク許容量超えた含み損でも大事にホールドしてしまう)
  • 曖昧な状況が苦手(ほぼ曖昧な状況での判断ばかり。発達障害でも向き不向きがかなり分かれる)

こんなタイプはやってみてもいいかも

  • お金と時間と思考に余裕がある
  • 自分で考えて決断できる
  • あまり1つのことにこだわらない
  • 失敗をすぐに認めて改善できる
  • 勉強するのが好き、暗記だけでなく応用もできる
  • 時給0円の作業(検証、ポジション持たずにチャート見る時間)を淡々とこなせる

結局、まじめにコツコツが最適解

いわば職人芸みたいな世界と思っていただければ…。
外から見てるほど華やかではないです、たぶん。
安定して稼げるようになって、発信活動されてる人の中には華やかな生活している方もいますが、そこに至るまでの修行期間があるので。

難解な売買技術の1つに、ツナギ売買があるのですが、
ツナギ売買の技術書であり、人生論としても非常に有益な1冊が、
立花義正著「あなたも株のプロになれる」です。

この著者の株との向き合い方が、まじめにコツコツとした積み上げで、
勉強や検証で心折れそうな時は読み返してました。

(株?と思われるかもしれませんが、専業トレーダーの増田蔵人著「投資の聖杯」でも紹介されており、トレードを独学する人にとっては普遍的な心構えの部分を学べます。)

ハンドメイドなどひとりで物作りするのが好きだけど、お金にならないから続けられない人は、 トレードやってみるのもアリです 。
形ある物を作るのとは違うけど、チャートに向かってコツコツ検証や分析を続けるって意味では向いているんじゃないでしょうか。ひとりで好きな時間にできますし。
日本時間の21~2時あたりが値動き大きいので夜型の人には最高。
(ここまで陰キャ向きの仕事もそうそうないですよ!)

まとめ

投資初心者がFXから始めるのは、たぶん周りの人に止められるし、推奨する書籍も少ないと思います。
ただ、そういう空気を読まずに自分で決めて、まじめにコツコツ努力を続けられる人が報われやすい珍しいタイプの投資とも言えます。(必ずしも報われるとは限らない)

短期間で楽して稼ぎたい!
そんな淡い夢を捨てて、自分の嫌な思考の癖と向き合って、現実的な努力をできる人であれば、初めての投資にFXを選ぶことは応援したいです。

marizawa

人生に飽きっぽくて、生きる歯ごたえを探しながら生きてます。 少ない労働と少ない消費で生き延びつつ、FIRE目指して準備中。 副業歴はブログ3回ほど挫折、DIYのYouTubeチャンネル開設(更新少ないけど継続中)、今4度目のブログ。 投資歴はFX1年ほど(休止中)、積立NISAと積立仮想通貨1年目。 発達障害(ASD)傾向ありのうつ病 【Twitter】@85_tae 【YouTube】https://www.youtube.com/channel/UC27zMz4qKnEprx8ohPzVpGg?view_as=subscriber

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